OBからのメッセージ

Message

アジアユースオーケストラに参加したOBからのメッセージです。
演奏家として世界的に活躍されている方達です。

小野 隆洋さん

Profile

東京音楽大学を特待生で卒業。同大学研究科を経て、
文化庁派遣芸術家在外研修員として渡仏。パリ・コンセルヴァトワール並びにブローニュ・コンセルヴァトワール卒業。
02年、レオポルト・ベラン音楽コンクールで第1位(パリ)。これまでにAYOアジア・ユース オーケストラでシドニーオリンピック芸術祭、PMF環太平洋音楽祭、サブレバロック音楽祭へ招聘参加。
06 年、コジモ・コラーツォ(イタリア・トレント音楽院学長)から
「ラ・レンタ・ディシェーザ」が献呈されて世界初演。
08年、メモリアル・ピース優秀作品を日本トロンボーン協会主催フェスティバルで披露演奏。近年では、国民文化祭、
志賀高原音楽祭、八ヶ岳音楽祭、北甲斐音楽祭、
飛騨トロンボーンフェスタなどの各音楽祭にゲスト出演。
トロンボーンソリストとして各地でソロ活動を行う傍ら、
現在、ニース国際音楽アカデミー助教授、日仏楽友協会専務理事、日本トロンボーン協会常任理事を務める。

小野隆洋さんからのメッセージ(音楽は世界の共通語)

2000年、AYOでリハーサルの為に香港へ行ったのが、私にとって初めての海外でした。
トロンボーンのメンバーはマレーシア人と香港人と日本人の私。みんなアジア人ですから、顔はほとんど変わらず、話をしなければあたかも日本人のように見え言葉も通じそうなのに言語が違うのです。初参加で英語もほとんど話せない私は、恐る恐るリハーサルに臨みましたが、リハーサルを進めて行くうちに、先ずは楽譜がいつも日本で使っている楽譜と何ら違いのないこと、出来上がるハーモニーも一緒であることに気付きました。つまりみんなで奏でる音楽はただ一つ、どこで演奏しても同じ音楽なのです。そのうちにメンバーの1人がブラームスの交響曲の中でトロンボーンセクションのハーモニーを大切に吹こうと言う提案をしました。みんな考えてることは一緒で、「音楽をより美しく奏でること」なのです。そこでまさに音楽がメンバーとのコミュニケーションの手段であることを知ったのです。以来、3週間のリハーサルを終え、日本、韓国、香港、ベトナム、オーストラリア公演と各国をツアーして、最後のシドニーオリンピック芸術祭のオペラハウスでの公演が終わるころには音楽のおかげでメンバーと完璧に意思の疎通を図ることが出来るようになり、1か月半以上共に過ごしたメンバーとの別れが何とも寂しかったのを覚えています。最後に分かれる時にメンバーと約束しました。「音楽をやっていれば、いつかどっかで会えるよね!」その後、文化庁の派遣でフランスに留学する機会を得ました。AYOメンバーともスイスや、ニューヨークで再会もしました。今でも各国にかけがえのない大切な友達がいて先日も結婚式に招待され香港に出向き演奏をプレゼントしました。

AYOは私に外へでるチャンスをくださいました、私の演奏家としてのキャリアの一歩を踏み出すことができたのはAYOのおかげです。来年は20周年を迎えますが、世界の共通語である「音楽」を通じでアジアの若い演奏家たちがより親密に、音楽仲間の和を広げ、世界へ向けて発信し益々発展することを願って止みません。

日高 剛さん

Profile

宮崎市出身。
長崎大学・経済学部卒業後、音楽家を志し、東京芸術大学に進学。
ホルンを守山光三、山田眞、田原泰徳の各氏に師事。
芸大を修了後、1996年より、オランダ・マーストリヒト音楽院に留学。
ホルンをE.ペンツェル教授、W.サンダースの各氏に師事し、数々の影響を受ける。
1998年国家演奏家資格を得て卒業。
帰国後、2000年第17回日本管打楽器コンクール第3位(第1位なし)入賞。
同年広島交響楽団に入団。その後、日本フィルハーモニー交響楽団、読売日本交響楽団を経て、2005年よりNHK交響楽団ホルン奏者。

現在、同団ホルン奏者として、オーケストラを中心に活動するかたわら、ホルンアンサンブル『つの笛集団』、木管5重奏団『トウキョウ・ニュー・ウインズ』のメンバーとして、室内楽の分野にも積極的に参加。
また、古楽器の分野では、モーツァルトのホルン協奏曲をナチュラルホルンで演奏。
現代曲のアンサンブルに参加するなど、その活動はジャンルにとらわれずユニークである。
洗足学園音楽大学非常勤講師。

日高 剛さんからのメッセージ

アジア・ユース・オーケストラ。

これほど楽しくて有意義なプロジェクトは世界中探しても稀有な存在だと思います。1995年に参加し、香港・台湾・アメリカ合衆国をツアーで周れたことは、今でも大切な私の思い出であり、そこで得た経験はいつまでも私の宝です。
初めての海外・外国語に囲まれた生活に、正直戸惑うこともありましたが、徐々に異なる文化を楽しめるようになると、それ以上に得るものが多くなりました。AYOに参加した事で、その後の留学のきっかけにもなりました。本当に感謝しております。

言葉がうまく通じなくても、音楽を通じて共に感動する事ができる・・・それを肌で実感しました。
演奏家だけでなく、観客の方も共に幸せな時間を過ごすことができる『音楽』は、人類が生み出した、かけがえのない大切な共有の財産のひとつだと思います。国境を飛び越えて、そのような貴重な経験ができるアジア・ユース・オーケストラは、一人でも多くの方に是非参加してもらいたい、一押しのオーケストラです。

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